【2022年10月】TOPIX Core30定期入れ替え
2022年10月にTOPIX Core30の定期入れ替えが発表されましたね。そこで2022年11月時点のTOPIX Core 30全銘柄を一覧で紹介します。
TOPIX Core30 全銘柄(2022.10.31~)
2022年10月の定期入れ替えでは、「花王」が除外され「ソフトバンク」が新規に組み入れられることが発表されました。従いまして入れ替え日の2022.10.31以降の全銘柄は以下の通りです。
※日本電産がニデックに社名変更したことに伴い、表内の表記も変更しました。(2023.04.16)
TOPIX Core30とは?
東証株価指数を構成する銘柄のうち、時価総額と流動性の観点から選ばれた上位30銘柄で構成される指数です。なぜ30銘柄なのかと思われるかもしれませんが、これは公式サイトでは言及されていませんがダウジョーンズ工業指数が30銘柄、DAXも以前は30銘柄だったので、30銘柄くらいが大型株指数の構成数として良いと思ったと推定されます。
なぜデンソーや中外製薬はTOPIX Core30に入っていないのか?
単純に時価総額順であればyahooファイナンスの時価総額ランキングを見ていただければお分かりの通りデンソーや中外製薬が構成銘柄に採用されるのですが、実際には採用されていません。これは選定基準が「直近3年間の東証での売買代金の順位」と「選定日時点での浮動株比率で修正した時価総額」となるためでデンソーや中外製薬は大株主が多くの株を保有しているため、取引高が大きくなりにくく、Core30には選定されていません。
浮動株比率の例
浮動株比率は各証券会社で提供されています。算出方法が色々あるので同じ方法で算出された値を比較して欲しいのですが、例えば
デンソー:3.8%
中外製薬:1.9%
東京海上ホールディングス:7.3%
といったように、東京海上ホールディングスの方が浮動株比率を考慮するとデンソーや中外製薬よりも取引高が大きくなりやすくさらに「浮動株比率修正後の時価総額」が大きくなるため、東京海上ホールディングスがCore30に採用されていると推定されます。
ソフトバンクが今回採用された理由
「ソフトバンク」が今回採用されたのは昨年の10月の東証の浮動株比率見直しで「ソフトバンク」の浮動株修正後の時価総額が大きくなったためです。また、ソフトバンクが上場したのが2018年12月だったため、昨年の選定日時点ではまだ上場から3年経過しておらず選定基準の「直近3年間の東証での売買代金」が昨年時点では他社に比べて低かったためと考えられます。
このようにTOPIX Core30は上場から3年以上経過していないと選ばれにくい基準が設けられています。
参考資料
JPX総研公式サイト