【イギリス】プラスチック含有のウェットティッシュ禁止する法律を提案予定
イギリス政府がプラスチック含有のウェットティッシュを禁止する法案を提出する予定であることを2024年4月22日に発表しました。そこでこれについて解説します。
プラスチック含有のウェットティッシュ
プラスチック含有のウェットティッシュと聞いてピンと来ない方も多いと思います。ティッシュなのだから、紙でできているのではないのか?と思われている方が多いことでしょう。しかしながら、ウェットティッシュはティッシュといっても、ポリエステルやレーヨンといった化学繊維で作られていることが多いです。そういった化学繊維のことを別名プラスチックともいいます。従ってポリエステルやレーヨンといった化学繊維が含まれるウェットティッシュが禁止されることとなると考えてもらえばいいと思います。
化学繊維を含んだウェットティッシュは何が問題なのか?
化学繊維で作られたウェットティッシュが海などに捨てられると時間をかけてマイクロプラスチックに分解されると言われています。このマイクロプラスチックを魚などが摂取し、魚の体内にマイクロプラスチックが蓄積するなどして生態系が壊れる可能性があることを危惧しているようです。
ウェットティッシュは流通しなくなるのか?
化学繊維を含んだウェットティッシュでなければ、マイクロプラスチックは発生しないと考えられているため、例えば綿や絹やパルプといった天然繊維で作られていて化学繊維を全く含まなければ特に規制対象とはなりません。従ってウェットティッシュが全く流通しなくなるわけではないでしょう。ただ、これまで化学繊維で作っていたものを置き換えるには生産設備への投資などが必要になると予想されるため、ウェットティッシュの価格上昇が予想されます。
日本でもプラスチック非含有のウェットティッシュは販売されている
実は日本でも既にプラスチック非含有のウェットティッシュは発売されています。日本製紙クレシアの販売する「スコッティ ウェットシート 除菌アルコール PULP WET 100」です。こちらECサイトで100枚入りで税込398円つまり1枚あたり約4円で販売されています。従って、そこまで高いといった印象もないため、今後日本のウェットティッシュもプラスチック非含有が主流になる可能性はありそうです。
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