【Teams】グループチャットにCopilotエージェントが導入できるようになる

2024年12月31日

2025年2月からCopilotエージェントがTeamsグループチャットで使えるようになることについて

2025年2月からTeamsのグループチャットにMicrosoft 365 Copilotライセンスを持たない人(企業向け無課金Copilotしか使えない人)でもCopilotエージェントを導入できるようになると発表されましたね。そこで解説します。

そもそもCopilotエージェントって何?

CopilotエージェントはCopilotに課金している人(Microsoft 365 Copilotライセンス持っている人)だけが使える機能で、Microsoft公式サイトによると「Copilot エージェントはスタンドアロン アプリケーションではありません。これらは、既に使用しているツールやワークフローとシームレスに統合されます。」だそうです。意味わかりませんよね。まぁこれがIT業界のスタンダードで、通常運転です。

もうちょっとユーザー目線で言うと、要するに参照するデータとかをカスタマイズしたCopilot君を作れるっていう機能ですね。これができると何がいいのかというと、例えばあなたが人事部でよく従業員から○○の申請はどうやればいいのかとか、どういう手続きが必要かとか質問をうけることが多いとします。そうすると、FAQをSharePointページで作って「まずFAQを読んでそこに書いてなかったら、Formsで問い合わせろ」とかいうルールになったりするわけです。でも問い合わせる側からすると「そんな膨大なFAQ読んでいられるわけないじゃん」ってなって、結局FAQなんてほとんど読まずに問い合わせてくる人が半分くらいいるわけです。でもCopilotエージェントでFAQを参照してユーザーの質問に答えるカスタマイズされたCopilotくんを作って「まずこのCopilotでチャットで質問して解決しなかったら、Formsで問い合わせろ」というルールにすれば、FAQを読むよりはチャットする方が敷居が低いと感じる人が多いので流石に今までの問い合わせ数が半減くらいはしてくれると思います。これがカスタマイズできないただのCopilotだとユーザー側に毎回FAQを添付させてCopilotに質問しなくてはならないので、ユーザー側が「そんな面倒なことできない」って言って、結局問い合わせは減らないって状態になることが容易に予想できます。

そんなわけでCopilotエージェントはCopilotを特定の目的に特化させるためにカスタマイズできるという機能です。

Teamsのグループチャットで使えるようになる

2025年2月からTeamsグループチャットに限ってCopilotのライセンスに関係なくCopilotエージェントが使えるようになると発表されました。

使う手順

使う手順はマイクロソフトが公表した画像によると、チャット画面の右上の「人のアイコン」をクリックして「エージェントまたはボットを追加」をクリックして、次の画面でCopilotくんを選べばいいみたいですね。

ちなみに、画面例では1on1チャットになっているので、自分しかいないチャット(いわゆるボッチチャット)でなければグループチャットという扱いになるのかもしれません。

グループチャットでCopilotエージェントを入れるメリットは?

結局、CopilotエージェントはTeamsのグループチャットで何ができるの?と疑問に思っている人は多いと思います。できることは「そのチャットルームのチャット内容を参照して答えてくれる」ことです。恐らく、チャットルームにファイルを添付した場合はファイルにCopilotエージェントがアクセスできないので、添付ファイルの内容は参照できないと予想されます。

それで、どんなメリットがあるかと言いますと、例えばチャットルームでCopilotエージェントくんをメンションして「ここ1週間のチャットの内容を箇条書きにしてまとめて」とかいうと内容をまとめてくれるわけです。もし「私の発言が反映されていない」と思う人がいればその人がまたエージェント君にメンションして「この発言を忘れているでしょ」とか言えば、作り直してくれて議論が円滑に進む手助けとなると思います。

誰がファシリやる問題を解決してくれるかも

グループチャットでよく問題になるのが、色々な意見が出るのはいいのだけど誰もまとめようとしないし、かといって全員の発言を丁寧に見返すのも面倒だし、誰かファシリテーターやってくれる人現れないかなって感じることです。ここで、Copilot君が導入できればCopilot君をメンションして「これまでのチャットで決まったことと、課題を箇条書きにして」とか言えば適当にまとめてくれるわけです。もちろん、Copilot君は完璧な子ではないので誰かの発言とか拾ってなかったりするわけですが、これがもし自分がファシリテーター役引き受けて誰かの発言を拾い忘れていたりしたら結構気まずい思いをするわけです。でもCopilot君にやらせればミスがあってもCopilot君のせいにできるので誰も傷つかずに済むわけです。というわけで、個人的にはグループチャットとCopilot君の相性はいいのではないかと感じました。

たった3週間ほどで全世界にロールアウトする気らしい

現状の計画では2025年2月初旬にロールアウトを始めて、2月中旬に完了する予定だそうです。かつてないスピードですね。Copilotに対するモチベーションの高さを感じますね。

テナント管理者は機能を無効にできる

グループチャットでCopilotエージェントを導入できる機能ですが、テナント管理者側で無効にできます。ですので2025年3月になってもCopilotエージェントボタンが出てこない人はテナント管理者に無効にしているかどうかを問い合わせてみた方がいいかもしれません。

参考資料

MC966631

Microsoftcopilot

Posted by Nao