【2025年7月】Microsoft365の半期エンタープライズチャネルの位置付け変更

2025年8月10日

2025年7月からMicrosoft365の半期エンタープライズチャネルの位置付けが変更されることが発表されましたね。そこで解説します。

半期エンタープライズチャネルが無人デバイス向けに変更

Microsoft365の半期エンタープライズチャネルと言えば、リリースされてからそのバージョンが14か月はサポートされるし、新機能の更新は半年に1回ということで大企業でエンドユーザーからMicrosoft365に関する問い合わせが多い企業にとっては買い切り型からサブスクリプション型に乗り換える際に安心して選べるプランとして有名でした。ところが、2025年7月から半期エンタープライズチャネルは無人デバイスに注力すると発表されました。要するに人間が操作するタイプのPCは最新チャネルか月次エンタープライズチャネルに変更を推奨するようです。

Copilotシフトが影響か

これはMicrosoftが発表したことではないので推測になってしまいますが、半期エンタープライズチャネルに対する冷遇は近年のCopilotシフトが原因の可能性があると私は考えています。というのもMicrosoft 365 Copilotの有料ライセンスを購入するとCopilot in ExcelとかCopilot in Wordとかが使えるようになるのですが、実はCopilot in ExcelとかCopilot in Wordは半期エンタープライズチャネルでは実装されていないのです。今のMicrosoftにとっての上客はMicrosoft 365 Copilotの有料ライセンス購入者ですので、上客は既に最新チャネルか月次エンタープライズに移行していると考えられます。そのため、サポート期間の長い半期エンタープライズチャネルに人を割きたくなくなったのではないかと私個人は推測しています。

2025年7月からのサポート期間

2025年7月からのサポート期間は以下の画像の通りです。

Microsoft 365のチャネルごとのサポート期間一覧

半期エンタープライズチャネルが無人デバイスに注力することでのメリット

今まで月次エンタープライズチャネルを使っていたけど、取引先が半期エンタープライズチャネルを使っていて、Excelの関数で最新の関数を間違って使わないように注意していたというような方もいると思います。そういった方にとってはほとんどの大企業が今後、365の月次エンタープライズに移行する可能性が高いので使っていい関数とかを考えなくて済むようになるので、良いことだと思います。

参考資料

Microsoft公式サイト