【Copilot】Entra IDでログインしていれば、入力データは保護されます
2024年9月中旬からCopilotの仕様が変更されると発表されましたね。そこで解説します。
Entra IDでログインしていれば、どの入り口からプロンプトを入力してもプロンプト内容は保護されるようになる
Entra IDって言っても、IT担当者ではない人にとっては馴染みのない名前かもしれません。企業としてMicrosoft 365、Dynamics 365、Intune、Power Platform、Microsoft Azureのいずれかのサービスを契約しているとEntra IDを無償で利用できます。つまりMicrosoft365(旧Office365)を企業として契約していれば、Entra IDは無償利用可能です。
Copilotは入り口が複数あり、「この入り口からプロンプトを入力するとデータ保護されないから必ずこの入り口から入力して下さい」とIT担当者から説明され、「入り口を間違えないように気をつける」というのがかなりストレスだと多くの人が思っていたと思います。ちなみに、マイクロソフトがこういったセンスのない仕様の製品を作り上げることを得意としていることを知っている私ですらストレスを感じていました。
Microsoftもようやくこの仕様は使い勝手が悪いということに気付いたのか、Entra IDでログインしていれば、どの入り口からプロンプトを入力しても自動でデータ保護モード(エンタープライズデータ保護)のCopilotにリダイレクトして、入力データを保護するように2024年9月から仕様を変更すると発表しました。恐らく、9/17のオンラインイベントでもこの仕様変更については話すと予想されます。
エンタープライズデータ保護とは?
エンタープライズデータ保護でプロンプトが保護されるといっても、どういうレベルの保護なのかピンと来ないという人もいるかもしれません。エンタープライズデータ保護とは電子メールでExchangeクラウドサーバーを使用していたり、SharePointクラウドサーバーを使用していたりすると適応されるデータ保護レベルです。従って、電子メールに書いたり、SharePointに保存したりできる内容をプロンプトに入力しても問題ないという解釈ができると思います。(もちろん会社のIT担当者や法務部が決めることなので、独自ルールがある場合には従うことをお勧めします。)