【東大日次物価指数】8年でサービス終了していた

日本銀行がいつまで短期金利の利上げを続けるつもりなのかを知る上で重要なのが日本のCPIですね。スイスの様に金利を上げすぎてCPIが下がってきたら、利下げをせざるを得なくなるため、日本のCPIがスイスと同様に下がってくるのかが今後はかなり注目されると予想されます。

そういう状況下で、そういえば「東大日次物価指数」とかいう毎日変動する指数を出しているところがあったと思いだして調べてみたところ、実はサービス終了していたことがわかったので共有したいと思います。

東大日次物価指数とは?

東京大学の渡辺努教授の研究室によって開発された物価指数で、POSデータを使って毎日更新されるのが特徴の指数です。総務省が発表するCPIは月次なので、それを先取りしてCPIの兆候を予測する需要に応えられる画期的な指数として期待されていました。

2年余り無償公開した後に日経が有償提供

東大の研究室のホームページで2年余り無償公開した後に日経が有償で6年ほど提供しました。元々、日経のPOSデータを使って予測していたので日経が提供するのは変ではなかったと思います。

日経CPINow・T指数という名前になってアルゴリズムも変更

商業化されたため、東大という名前をつけるのはよくないという判断になったのか「日経CPINow・T指数」という名前に変更され、アルゴリズムも当時から修正されて提供されています。「東大日次物価指数」自体は2021年にサービス終了となっております。

なお、「日経CPINow・T指数」自体は法人向けのサービスとなっているようで、恐らくかなり高額なサービス料が必要となるため個人で契約するのはお勧めしません。

東大日次物価指数のページからリンクをクリックすると変なページに飛ばされるので注意が必要

この記事で一番言いたかったことですが、東大日次物価指数の公式サイトですが、東大の研究室での提供が終わって9年余り経つためサイトのメンテナンスがされていません。公式サイトのリンクで「東大日次物価指数はこちら」と書いてあるリンクをクリックしてもそもそも当時のドメインではなくどこかの怪しい会社のホームページに自動転送されるようになっています。なので、東大日次物価指数の公式サイトにはアクセスしない方が良いです。

東大日次物価指数自体はサービス終了して2025年に同様のサービスを受けたいのであれば「日経CPINow・T指数」を契約すればいいと思います。東大日次物価指数の公式サイトはもはやメンテナンスされていないので、リンクをクリックすると危険なのでやめましょう。

参考資料

日経CPINow

日経テレコンのお知らせ

野村證券公式サイト

東京東京CPI

Posted by Nao