メトロポリタン美術館の学芸員
ニューヨークのメトロポリタン美術館の学芸員について調べる方が増えているようなので解説します。
学芸員の業務内容
20代後半から30代前半の学芸員がなると想定される「Assistant Curator」の業務内容を紹介します。
「Assistant Curator」の 業務内容の例
- 自分が担当する分野のメトロポリタン美術館常設コレクションの管理
- 自分が担当する分野におけるメトロポリタン美術館のデータベースの更新
- 同僚の学芸員と協力して特別展や付随する出版物を企画・提案する
- コレクションの管理や作品の状態について、美術館の保存担当者と相談する
- コレクションの購入を勧める
- 寄贈者、後援者、収集家、ディーラー、国際機関の同僚、および学術界と良好な関係を築く
- コレクションに関する専門的な調査、カタログ作成、出版を行う
- コレクションに関連する手紙に返信し、一般市民や訪問学者を支援する
- 公開講座や、インターンやフェローの指導を通じて、美術館の教育活動に貢献する
- その他の雑務
求められる経歴・能力
「Assistant Curator」で求められる経歴・能力の例
- 博物館、学術機関での経験
- 独創的な研究や論文の執筆などといった学術的な実績
- 美術館内の同僚や、外部のアーティスト、学者、寄付者、一般の人々との優れた対人関係とコミュニケーション能力
- 担当する分野の美術に関する専門的な知識を持っている
- 正確で慎重な記録を維持する能力
- 優れたコンピュータスキル
- 博士課程(必須ではないが望ましい)
報酬
2021年現在、フルタイムで週5日働いて年収約500~700万円(1ドル=110円換算)程度です。もちろん経歴にもよるので幅はあります。
これより上の役職「Curator」ですと給与がさらにあがりますが、こちらの役職は最低でも7年間程度の職務経験が必要で、博士号を所有している人が多いことを考慮すると30代前半から半ばの方がなるポジションです。