【2025年9月】Teams会議で生成AIのアシスタント「ファシリテーター」が利用可能に
Teams会議で生成AIのアシスタントである「ファシリテーター」がCopilotライセンス(追加アドオン)を購入済みのユーザーに使えるようになると発表されましたね。そこで解説します。
会議のタイムキーパーもこなせるファシリテーター機能が登場
これまでもTeams会議でCopilotライセンスを持っているユーザーはCopilotを呼び出すことで、これまでの会議の要約を聞いたり、現在ディスカッションしている内容を聞いたり、会議が終わった後に要約をメモとして残してくれたりしてくれました。会議で面倒な役割をCopilot君が引き受けてくれて、特に途中から会議に参加したとか他の会議に出ていて参加できなかった人にはありがたい機能でした。
2025年9月から使えるようになったファシリテーター機能はさらに進んでいて、会議の進行・タイムキーパー役をCopilot君が担ってくれます。
会議招集内容から議題・時間配分を決めてくれる
ファシリテーター機能をONにすると会議の招集内容から議題と時間配分を生成AIが決めてくれます。もちろん、議題内容を変えてほしかったり、時間配分を変えて欲しい場合はメンションしてコメントを送信すれば、反映してくれます。全参加者に「今、何の議論をしていて、あと何分で終わらせるべきか」が画面上に表示されて可視化されるので、とても便利です。これで偉いポジションの人が長話をして、ファシリテーターをやる人が時間通りに議題が進まなくて、自分の責任にされそうと気をもむケースも少なくなることでしょう。素晴らしい機能です。

上の画像がファシリテーター機能の画面例でTeams会議画面の上部に議題と割り振り時間がバースタイルで表現されます。青のインジケータが会議の経過時間とともに右に進んでいくという形式です。
会議チャットでファシリテーターに議題を変更・追加・削除をお願いしたり、割り振り時間を変更することが可能です。
また、リアルタイムで議事録をとって、Loopファイルに保存する機能もあります。リアルタイム議事録は今までのCopilotが会議終了後数分後にメモの作成が完了していたのが、リアルタイムでみれるようになったという違いです。
開始時期
2025年9月中旬から適応が開始され、9月下旬に完了する予定だそうです。
必要なライセンス
以下の3つのライセンスが必要です。
- M365
- Teamsのライセンス(日本ではM365にセットになっていることが多い)
- M365 Copilot
誰かひとりがCopilotライセンスを持っていれば、会議の参加者全員がファシリテーター機能を利用できるわけではなく、持っていない参加者はファシリテーター機能を利用できない点は注意が必要です。
あらかじめファシリテーターを参加者に加えられる
Teams会議の中でもスケジュール会議の場合は、ファシリテーターを参加者としてあらかじめ加えることができます。ファシリテーター機能をONにし忘れることを防ぐことができます。
参考資料
MC1017117