Edgeの日本向け標準フォントが変更

Edgeの標準フォントがNotoシリーズに変更されたことに関して

2025年3月に日本・韓国・中国ユーザーのWindowsのプラウザ用標準フォントがNotoシリーズに変更になると発表されましたね。そこで解説します。

今までの標準フォントはVista時代に作られたメイリオだった

今までの日本ユーザー向けのWindowsのプラウザ用標準フォントはVista時代に登場したメイリオでした。Vistaより前に使われてきたMSゴシックと呼ばれるリコーが開発したフォントに比べるとかなりましだったので、一部のWindowsユーザーには歓迎されていたようでした。(一応、フォローしておくとリコーが開発したMSゴシックは開発が1980年代で今ほどディスプレイの解像度が高くなく、様々な漢字を当時の解像度の低いディスプレイで視認できるようにするためにあんなデザインになったと言われています。)

それで、メイリオは素晴らしいフォントなのかということなのですが、2007年1月にグッドデザイン賞を受賞しているのできっと当時の多くの日本のWindowsユーザーにとっては素晴らしいフォントだったのだと思います。ただ私個人としてはMacに採用されていたヒラギノ角ゴシックと比べると雲泥の差だと感じておりました。あくまで個人の感想ですが。

スマホ時代が到来してNotoシリーズかヒラギノが人々にとって普通のフォントとなった

2010年にiPhone4が発売して以降スマホが普及し始め、2018年にはスマートフォンの保有率が80%程度となりました。そうすると2007年にはMSゴシックとの比較で勝っていれば満足していたWindowsユーザーも今度はiPhoneに使われているヒラギノシリーズやAndroidに使われているNoteシリーズとメイリオフォントを比較するようになります。そして残念ながら2007年ほどの価値がメイリオフォントに見いだせなくなってしまうユーザーが増えてきたという状態になったと推測されます。

2025年3月 Edgeの標準フォントがNotoフォントに

日本でスマホ保有率が8割となってから5年以上たち、スマホでインターネットを見るのが普通でPCを使うのは大学や会社くらいという人が増える中で、普段使っているスマホのフォントで表示した方が一般ユーザーにとっては違和感がないという状況になりました。そうした経緯からカスタマーエクスペリエンス向上を目的として日本・韓国・中国ユーザーのEdge標準フォントはNotoシリーズに変更されることとなったと推測されます。

参考資料

平成30年 総務省通信利用動向調査

Windows Insider Blog

グッドデザイン賞公式サイト

MicrosoftEdge,Notoフォント

Posted by Nao