寅さん展-日本橋三越-
寅さん展で日本橋三越行きました。
寅さんの銅像や日本アカデミー賞のトロフィー・メダルや「とらや」(*1)のセットがおいていました。
去年ぐらいにアマゾンプライムで全作追加料金なしで配信していた時期があって、その時に全作品見ました。
寅さんの概要
一応、寅さんの映画見たことない方のために個人的な解説をします。東京の東の端にある柴又に生まれ、中卒で家を飛び出し言わゆるテキヤになった寅さんがたまに実家の柴又に帰ってきて、恋をして騒動を起こし最終的に失恋をするっていうストーリーです。
何が面白いかを簡単にまとめると
口上がうまい
渥美清という俳優がやたら口上がうまいです。テキヤをやっているときの口上が有名ですが、それよりも家族で夕飯を囲んでいるときにどんな出来事があったかを説明するときの口上が天才的にうまいです。近年の映画なら回想シーンを入れるところですが、この映画では回想シーンをいれません。渥美清の口上のみで情景がイメージできます。天才渥美清あっての映画という感じがします。
恋
美人にコロッと恋をしちゃいます。自分がまともな学歴もないとか、お金がないとか、イケメンじゃないとか関係なく恋をします。
でも恋ってそんなもんですよね。自分のスペックとか気にして好きになるものじゃないですから。なんか、そういう所に共感します。
喧嘩
よく実家の隣の中小企業の社長と喧嘩します。中小企業の社長とテキヤの罵り合いが始まります。火事と喧嘩は江戸の花ということで、コメディ映画には必要な要素です。
主人公がまともな生活をしていない
主人公はテキヤとして全国のお祭りを回っています。なんかどこぞの百貨店に出していた店が廃業して手に入った品だといって売っていますが、詐欺的な匂いがします。
そして実家に帰ると妹から小遣いをもらっています。
本人も「オレみたいな仕事に憧れを抱かずにカタギになれ」ってよく言っています。
こういう主人公を見ると会社員を頑張ろうって気分にさせてくれます。
多彩な登場人物
登場人物については他のページにまとめました。
*1 昔の作品は「とらや」だったのですが、途中から大人の事情で「くるまや」に屋号が変更になったそうです。
2019年の新作
今年公開される映画の情報も小出しされていました。一番の衝撃は「とらや」(くるまや)が団子屋からカフェになることですかね。
確かに、団子屋なんて廃業している所が多いので、カフェに業態を転換するのは時代の流れとして合っている感じはします。また、血縁のさくらではなく従業員の三平ちゃんがカフェ店長になっています。これも時代の流れという感じを受けます。血縁者が仕事を継承する時代ではありませんよね。ただ、柴又で観光客相手に団子屋をやっている店には衝撃でしょうね。
あとは、そのカフェになった寅さんの実家のセット図面が載せてあったのですが、隣にマンションがある風な記述がありました。
「マンション」ですよ。これも時代の流れとして合っているとは思いますが衝撃でした。位置関係がよくわからなかったので断言できないのですが、もしタコ社長の工場がマンションになっていたとしたら、ちょっと衝撃的すぎますよね。
寅さん展の概要
日時:8/7(水)~19(月) 10時~18時半(最終日は1時間早く終了)
場所:中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本館7F