【化学物質】小分け容器のラベル作りで職場のあんぜんサイトを使う方法

2024年4月から表示対象の化学物質が含有したものの小分け容器のラベル表示が義務化されましたね。そこで社内でよく使う物質については小分け容器のラベルを大量にストックとして実験室においておきたいといった需要もあるかと思います。しかしながら、いちいちそれぞれのメーカーのSDSを確認するのが面倒とかそもそも溶剤のメーカーをいつも同じにしておらずその時々の価格で購買担当者が決めるといった会社もあるかと思います。

そうなると、いちいちそのメーカーが変わるごとに小分け容器のラベル表示も微妙に変えなきゃいけないのかといった運用面の煩雑さも出てくると思います。

そこで、主要な化学物質については厚生労働省が運営する「職場のあんぜんサイト」から転記するやり方を記載したいと思います。

職場のあんぜんサイトとは?

職場のあんぜんサイトとは厚生労働省と労働安全衛生総合研究所が運営する労働災害を防止するための情報を公開しているサイトです。このサイトには化学物質についての情報も掲載されており、試薬会社のラベル作成やSDS作成を効率よく行うために表示対象の化学物質についてはラベルやSDSの例が掲載されております。

職場のあんぜんサイトのラベル例から小分け容器のラベルを作成

では、そろそろ本記事の本題の「職場のあんぜんサイト」を利用して小分け容器のラベルを作成する方法について解説したいと思います。

1.職場のあんぜんサイトの化学物質検索を表示する

職場のあんぜんサイトの化学物質を検索するサイトにアクセスして、表示したい化学物質名を日本語や英語で入力して検索をクリックすると候補が表示されます。

2.表示された候補の中から目的の化合物を選択

化合物のリストが表示されるので、目的の化合物のモデルラベルをクリックするとモデルラベルが表示される。

4.物質名と危険有害性情報の部分を印刷する

モデルラベルのうち、小分け容器のラベルに必要な情報は物質名と危険有害性情報の部分のみなのでそこの部分が入るように切り取り印刷する

危険有害性情報の欄に人体に及ぼす作用が書かれているので、そこが入るようにして印刷して小分け容器に貼ればOKです。なお、どの程度まで小さな文字まで許容されるかですが、試薬会社のラベルなどもかなり小さな文字で書かれているため、字が潰れて読めないというようなことがなければ小さな文字でも問題ないでしょう。